窒素施用水準および予乾処理がサイレージの消化率および養分摂取量に及ぼす影響

和泉康史・岡本全弘・大森昭治

新得畜試研究報告 4.1-7(1973)

 オーチャードグラス主体の混播牧草を出穂揃期に刈取り,サイレージを調製した場合,窒素施肥水準(10aあたり12kgと3kg)によって消化率および乳牛の養分摂取量がどのように異なるかを,予乾処理との関連で明らかにするため試験を行なった。その結果,次のことが認められた。

  1. 窒素多肥により,牧草の乾物収量は約30%増加した。2)窒素多肥により,牧草の粗蛋白質含量が著しく高くなったが,NFEおよび可溶性炭水化物含量は低くなった。
  2. 窒素多肥により高・中水分サイレージ共通して,粗蛋白質の消化率およびDCP含量が有意(P<.01)に高くなった。TDN含量は,中水分サイレージで差はなく高水分サイレージで有意(p<.01)に高くなった。
  3. 乳牛による乾物およびTDN摂取量は,窒素多肥により,高,中水分サイレージ共通して,若干増加する傾向が認められた。DCP摂取量は,窒素多肥により,両サイレージにおいて有意(P<.01)に増加した。