造成初年目草地の採草利用と飼料価値

石栗敏機・田辺安一・塚本 達

新得畜試研究報告 4.20-24(1973)

 畑作酪農地帯における輪作体系で,牧草単作の造成がなされた初年目草地は一般に有効利用がなされていない。そこで年間2回の採草利用を行なう方法と生産された牧草の飼料価値を検討した。
 1969年から3カ年間,3圃場を供試し,牧草は5月中旬に播種,1番草は7月下旬にダイレクトカットサイレージ,2番草は9月に乾草として収穫した。1番草の雑草率は22~74%に達したが,2番草ではすべて6%以下となり,年間合計3t/10a以上の収量が得られた。
 1番草サイレージは82~89%と高水分で外観品質は不良であったが,搾乳牛の採食率は9割程度で,めん羊による消化試験から得た乾物中DCP,TDN含量は平均11 .7,62.9%であった。
 2番乾草は葉部割合,緑度ですぐれ,低粗繊維含量を示したが,その消化率は低くDCP,TDN含量は平均11.4,59.0%であった。