十勝地方における輪作草地に関する研究
 第2報 輪作草地造成時の同伴作物が牧草の生育および収量に及ぼす影響

田辺安一・大原益博・土岐和夫・大森昭治

新得畜試研究報告 4.25-33(1973)

 輪作草地造成の一般的な方法として各種作物との混間作が行なわれているが,同伴作物の牧草への影響は明らかにされていない。そこで,十勝地方の輪作草地に関する研究の一環として,輪作草地造成時の同伴作物として4作物を供試し,牧草を混間作して,播種当年および2年目以降の牧草の生育および収量に及ぼす影響を3カ年にわたって検討した。
 播種当年の牧草は,9月下旬以降に10a当り乾物収量で,秋播小麦区では 0.3t,えんばく区では 0.15tの利用が可能であり,とうもろこし区と莱豆区では,2年目以降の牧草の生育および収量に支障のない牧草のスタンドを確保できた。2年目以降の牧草の生育は大部分の場合に良好で,乾物収量は0.7~1.1t/10aであった。
 これらの結果から,供試した4作物はいずれも輪作草地造成時の同伴作物として用い得ることを明らかにした。