十勝地方の山麓地帯におけるサイレージ用とうもろこしの栽培法

田辺安一・土岐和夫・大原益博

新得畜試研究報告 5.1-8(1973)

 十勝地方のの山麓地帯におけるサイレージ用とうもろこしの栽培法を,品種,栽植密度および施肥量を組合せ,3カ年にわたって検討した。
 品種では早生の交4号が糊熟~黄熟期に達し,収量的に最も安定し,交8号がこれに次ぎ,ジャイアンツは最も不安定であった。栽植密度は 3,333~8,889本/10aの範囲で検討したが,密植によって収量は直線的に高まることが認められた。
 施肥量は標準施肥量とその2倍および3倍量について比較したが,増肥による増収効果はほとんど認められなかった。
 これらのことから,当該地帯でサイレージ用とうもろこしを栽培する際には,少なくとも収穫時には糊熟期以上に達する品種を選定し,栽植密度は6,667~8,889本/10aの密植,標準施肥量を施用することによって,10a当り約0.9tのTDNが得られることを明らかにした。