長尺プラスチックフイルム被覆による乾草調製法

石栗敏機・田辺安一

新得畜試研究報告 5.9-12(1973)

 連続した晴天が少なく,低温多雨の不安定な気象条件下で,大部分の農家は自然乾草を調製している。そこで,降雨による養分損失の少ない乾草を調製する目的で,列条に集草した牧草を長尺のプラスチックフイルムで被覆して,雨に直接あてることなく乾草調製する方法を針金架法との比較で検討した。
 使用したフイルムはポリエチレン製の厚さ0.07mm,巾3m,長さ50mのもので,1ha当り約600mを必要とした。2回の試験から,この方法で調製された乾草のDCPとTDN含量は針金架法の乾草と同等であった。
 長雨が数日続いたり,被覆をとらずに強い日差しのもとに放置した場合,列条下にある再生草の生育が阻害される欠点を認めた。この方法はテッター,サイドレーキ,へイベーラーを使用して乾草調製する場合に適した技術であることがわかった。