牛の消化管内線虫に関する研究
 1.子牛における消化管内線虫のある季節的消長

工藤卓二・八田忠雄・谷口隆一(北海道立滝川畜産試験場) 新得畜試研究報告 5.13-18(1973)  育成牛の糞便4g のかわら培養によって得られる子虫数の消長を約1年間調査した。供試牛は1)ルースバーンで哺育し,5月初旬に4~5か月令で母牛とともに放牧したヘレフ ォード種(A群)および2)カーフペンで飼育し,6月下旬に7か月令で放牧したホルスタイン種(B群)である。
 その結果,A群では,舎飼時の3月に Stronguloides papillosus の短期間の寄生が認められ,また8月と12月には,おもに Cooperia oncophora, Mecistocirrusdigitatus, Ostertagia ostertagi などの高いピークが認められた。
 B群では,7月以降急激に子虫数が増加し,10月から12月にかけて,おもに C. oncophora や O. ostertagi などの高いピークが認められた。
 両群において観察した秋から冬にかけての子虫数の増加は,秋のやや連続的な多雨によって草上の子虫の生存性が高まったことによるものと推察された。