ホルスタイン種去勢牛の産肉性に及ぼす屠殺月令と肥育期間の影響

森 鬨夫・清水良彦・太田三郎

新得畜試研究報告 6.11-19(1974)

 ホルスタイン種の肥育において,屠殺月令と肥育期間の産肉性に及ぼす影響を36頭の去勢牛を用いて調査した。屠殺月令は16,21,25カ月令,肥育期間は84,168,252日とし,3×3の二元配置法によって実施した。その結果は次のとおりである。
 月令が進むにつれて,増体効率は低下するが枝肉歩どまりは高くなる。枝肉中の正肉の割合は増加せず,枝肉から除去する脂肪が多くなり,枝肉格付も高くなった。
 肥育期間が長くなるにつれて,枝肉歩どまりは高くなるが,枝肉中の正肉の割合は減少し,脂肪が多くなり,枝肉格付も高くなった。また,枝肉格付の重要項目である脂肪交雑と背最長筋の脂肪量とは高い相関があった。
 これらの結果から,枝肉格付「中」の肥育牛を生産するためには,21カ月令屠殺で8カ月間,25カ月令屠殺で5カ月間以上の肥育を要することがわかった。