高泌乳牛の飼養法に関する研究
 II.乾草と濃厚飼料の給与割合が第一胃内性状および揮発性脂肪酸の産生に及ぼす影響

和泉康史・大橋尚夫

新得畜試研究報告 6.21-28(1974)

 第一胃フィステルを装着したホルスタイン種の成雌牛4頭を用い,乾草と濃厚飼料の給与割合が100:0,75:25,50:50,25:75である4種の飼料について,第一胃内性状および揮発性脂肪酸の産生に及ぼす影響を検討した。
 各飼料とも4頭の牛に18日間給与した。各飼料の1日当たり給与量は8kg(風乾物量)とし,午前7時と午後3時に半量ずつ与えた。第一胃内容物は各期最終日に飼料給与前および給与後1,2,4,6,8時間目に採取した。その結果,次のことが認められた。

  1. 濃厚飼料の給与割合の増加により,第一胃内pHは直線的に低下し,アンモニア態窒素および揮発性脂肪酸濃度は上昇した。
  2. 濃厚飼料の給与割合の増加により,各揮発性脂肪酸の割合において,酢酸が直線的に低下し,酪酸およびバレリアン酸は増加した。しかし,プロピオン酸には処理間に著しい違いは認められず,濃厚飼料の給与割合との間に特定な関係も得られなかった。