肉牛の肥育に関する研究
 II 若令肥育における仕上げ体重が産肉におよぼす影響

清水良彦・新名正勝・森 鬨夫

新得畜試研究報告 7.1-10(1976)

 濃厚飼料主体の若令肥育における仕上げ体重と産肉性との関連について検討した。ヘレフオード種去勢牛10頭を用いて仕上げ目標体重を460kgと520kgとし,各5頭ずつ供試した。
 肥育日数および増体日量は460kg群では267日,0.89kg,520kg群では340日,0.91kgであった。 濃厚飼科および乾草の摂取量は460kg群では1.545kg,900kg,520kg群では2,121kg,1,167kgであった。枝肉歩どまりは460kg群では61.3%,520kg群では61.5%で,ほとんど差がなかった。
 背脂肪の厚みは460kg群1.7割,520kg群2.0cmで有意差はないが,520kg 群はやや厚脂であった。枝肉の構成は,正肉割合では両群で差がなく,脂肪割合では520kg 群が骨割合では460kg 群が大きい傾向があった。枝肉格付けは,外観では両群ともすぐれていたが,肉質では460kg群の評価が低かった。
 その結果,安定的に枝肉等級「中」以上に格付けされるには,やや厚脂になるが体重520kg程度に仕上げる必要があると思われる。