牧柵の設計
 II.牧柵架線の緊張力,主柱間隔およびふれ止めが架線のふれにおよぼす影響

渡辺 寛・玉木哲夫・高尾敏男(十勝東部地区農業改良普及所)・井芹靖彦(十勝北部地区農業改良普及所)・青山順一(北原牧電株式会社)

新得畜試研究報告 8.35-40(1977)

 牛の脱柵を防止するためには,牧柵架線のふれを少なくする必要がある。本試験は 架線の緊張力,主柱間隔等が架線のふれにおよぼす影響を検討するため行った。

  1. 架線の緊張力を60,100,140kgとした場合,架線のふれは,緊張力が40kg高まるごとに,水平方向,垂直方向とも約20%(10~30%)減少した。
  2. 主柱間隔を4m広げることに,架線のふれは水平方向で約27%(20~40%),垂直方向で約30%(10~50%)増加した。
  3. ふれ止めの取り付けによりふれは減少した。この減少率は水平方向に対し約20%(8~25%),垂直方向に対し56%(43~67%)であった。
  4. 架線は気温の変化によって伸縮し,緊張力の変化が認められたが,緊張力の調整を必要とする程の大きな変化は認められなかった。
  5. 試験牧柵の主柱間階8m,架線の緊張力140kg)の実用性を検討した結果,架線の切断,脱柵などの事故は認められず,十分利用できることがわかった。