無角へレフォード種による肉用牛の累進交雑に関する研究
 II 離乳前の発育に関する交配型間の比較

細野信夫・荘司 勇

新得畜試研究報告 9.23-35(1978)

 H種の雄をS種,B種,R種の雌に交雑して1963年から1973年までに生産した離乳子牛,H種122頭,HS交配型82頭,HB交配型61頭,HR交配型87頭合計352頭を用い,累進世代別交配型間及び性,産次間の発育について比較検討した。
 生時体重の交配型間比較では,主としてH種とHB交配型間,HBとHS交交配型間に有意差があり,H種とHS,HR交配型間に全く有意差認められなかった。離乳時体重は累進2回雑種までの結果においてH種とHS,HR交配型間に有意差があり累進3回雑種では4交配型間に全く有意差がなく,H種と発育差が認められなかった。
 生時体重は累進2回,3回雑種に発育向上効果が認められず,離乳時体重は累進2回雑種で2.05%の増加が認められたが,3回雑種は-4.72%となり,累進3回雑種は生時と離乳時体重において発育低下を示した。