子牛の日令経過に伴う血清総蛋白量と血清γ-グロブリン値の関係の変化に基づく簡便な血清γ-グロブリン値の推定

工藤卓二・八田忠雄・岸 昊司・森 清一

新得畜試研究報告 9.37-41(1978)

 1から27日令の子牛血清200例を日令により9階級に区分し,これら各階級について血清蛋白用屈析計によって測定した血清総蛋白量g/dlをXとし,電気泳動法によって求めた血清γ-グロブリン値%をYとする回帰分析を試みた。その結果,回帰の寄与率が低い22から27日令の階級を除く8つの階級にそれぞれの回帰式が算出された。
 さらに,これらの回帰式は回帰の一様性の検討により2つの回帰式

 YA=10.50X-41.17(r=0.89**)とYB=8.78X-35.62(r=0.79**)

にまとめられた。前者は1ないし21日令の子牛血清に適用して,血清 γ-グロブリン値を推定できる。
 ついで,新たなデータ57例をYB式にあてはめ,その適合性を検討した。その結果56例がYB式の個々の Xに対する95%信頼区間内に入った。これらのことから,血清総蛋白量から血清 γ-グロブリン値を推定する方法は21日令以内の子牛血清であることを条件として,特に野外において実用的であることと思われる。