無角ヘレフォード種による肉用牛の累進交雑に関する研究
 III 育成雌牛の体型と発育に関する交配型間世代別の推移

細野信夫・荘司 勇

新得畜試研究報告 10.1-9(1979)

 H稲27頭,S種19頭,B種11頭,R種16頭の4品種73頭と,H種の雄をこれら雌牛に累進交雑して生産した1回雑種,HS10頭,HB10頭,HR10頭,2回雑種,H2S10頭,H2B10頭,F2R10頭の30頭,3回雑種,H3S10頭の7交配型 143頭の雌子牛を1962年から1974年まで育成し,交雑種が H種の体型と発育にどのように相似するかを,24か月令測定値を用いて交配型間と世代別推移について検討した。
 この結果,H種とS種,B種,R種雌牛間では,主として骨格構造を示す体高,十字部高,体長間に有意差を認めたが,交雑種は世代進度により,体型各部ならびに発育においてもH種と差のないものとなった。
 H種を基礎とした還元品種相似係数ではS種が65.06±1.23,B種は261.07±1.74,R種は100.23±1.37であったが,1回雑種は14.10~35.99,2回雑種は4.90~29.46 3回雑種ではH種ときわめて緊密な相似係数を示し,H種と変らぬ体型,発育値となった。