乾草の粉砕や細切かめん羊の反勿行動に及ぼす影響

岡本全弘

新得畜試研究報告 10.37-40(1979)

 チモシー1番乾草を粉砕したり細切することにより,modulus of fineness (MF)2.2(粉砕乾草),3.1(粗粉砕乾草),4.6(9mm乾草)ならびに5.2(30mm乾草)の4種の粉砕度の乾草を用意し,これらの乾草を4×4ラテン方格法に従い,4頭のめん羊に1日当り500gづつ給与し,その反芻行動を比較検討した。
 1日当りの反芻時間および反芻食塊吐出回数はMF値が低下し,粉砕度が増すにつれて低下する傾向が認められ,いずれも粉砕乾草区が9mmおよび30mm乾草区より有意に小さな値であった。また粉砕乾草区および粗粉砕乾草区では微弱な反芻や偽反芻が認められた。特に,粉砕乾草区では微弱な反芻の出現頻度が高かった。
 以上より,MF4.6程度までは反芻行動には質・量とも,ほとんど影響ないが,MF3.0程度以下の乾草を給与すると,反芻量の減少とともに微弱な反芻や偽反芻の出現など反芻の質的な変化も一部に生じることが示された。