ホルスタイン雌牛の3および6か月令時体格と産乳形質の遺伝的パラメータ乳用後継雌牛選抜に関する統計学的解析 II

西村和行・曽根章夫・塚本 達・峰崎康裕

新得畜試研究報告 11.29-37(1981)

 北海道立新得畜産試験場にて22頭の種堆牛により生産されたホルスタイン雌牛 162頭を用い一元配置分類法による分散・共分散分析により遺伝的パラメータの推定を行った。育成期の体格と一産次能力の遺伝率及び相関を,北海道庁電子計算課の ACOS-4により算出した。
 3および6か月令時の用い得る同父半姉妹の体測定値の遺伝率は0.0340~1.3652の範囲に推定された。同じく,一産次の産乳形質は,0.1643~1.5788と推定された。3および6か月令時の体格間の表型相関は,0.19~0.79の範囲であった。
 同様に,3および6か月令時の体格とその比率間の表型相関は,-0.63~0.76の範囲に推定された。また,3および6か月令時の体格又は,その比率と一産次の産乳形質間の表型相関は,-0.06~0.29の範囲であった。
 その遺伝相関は,-0.53±.28~0.94±.33であった。しかし,標準誤差が大きく,またいくつかの環境相関は遺伝相関より大きかった,このことは,3および6か月令時の体格と産乳能力の遺伝的関係を推定するのは困難を伴うことを示唆する。