とうもろこしサイレージの好気的変敗がめん羊の第一胃内発酵と反芻行動並びに消化率に及ぼす影響

出岡謙太郎・坂東 健・岡本全弘

新得畜試研究報告 12.19-25(1982)

 とうもろこしサイレージの好気的変敗がめん羊の第一胃内発酵,反芻行動並びに消化率に及ぼす影響を検討するため,2つの試験を行った。
 試験1では,乳熟期と黄熟期に調製したとうもろこしサイレージをそれぞれ25℃の室に3日間放置し変敗を生起させた。これらを第一胃にフィステルを装着しためん羊4頭に給与し,第一胃内発酵と消化率を4×4ラテン方格法で検討した。
 試験2では,黄熟期に調製したとうもろこしサイレージを25℃の室に1,3及び5日間放置し変敗を生起させた。これらをめん羊4頭に給与し,反芻行動と消化率を4×3ユーデン方格法で検討した。
 その結果,試験1では,両熟期とも好気的変敗は摂取量,消化率,栄養価並びに第一胃内容液のPH,NH3-N 及びVFA濃度に有意な影響を及ぼさなかった。
 試験2では,1及び3日間放置した変敗は摂取量,消化率,栄養価並びに反芻時間,反芻食塊吐出回数に有意な影響は認められなかった。しかし,5日間放置では摂取量の有意な低下及び摂取乾物量当り反芻食塊吐出回数の有意な増大が認められた。