ヘレフオード雌牛の体重と体各部位に対する5種類の非線型成長曲線モデルの適合性比較

細野信夫・光本孝次・鈴木三義

新得畜試研究報告 13.1-10(1983)

 北海道立新得畜産試験場で生産育成したヘレフォード雌牛を父母の輪入年度の違いによりS型108頭,M型 81頭に区分し,生時から60か月齢までの体重と体格11部位測定値に5種類の非線型成長曲線モデルをあてはめて Biggs法により反復計算し各モデルの適合性を比較検討した。
 この結果,S型とM型の体重におけるすべての測定月齢において BrodyとRichardsのモデルは残差平方和が最も小さく重相関係数は最も高くよい適合性を示した。つづいて,適合性はvon Bertalanffy,Gompertz 及び logisticの順序となったが,この3モデルは成長初期の推定体重が過大となり60カ月齢では過少となることが認められた。
 体格11部位に対しては Richardsのモデルの適合性が最もよく,つづいて,Brody,von Bertalanffy,Gompertz 及び logistic の順序となった。
 パラメーターを求めるに当って最も収束が困難とされるRichardsのモデルで反復回数が10回を越える場合も認められたが,他のモデルではすべて10回以内で Biggs法は性能のよいことが認められた。