ヘレフォード去勢牛の育成・肥育に伴う産肉性,枝肉形状及びと体構成の推移

新名正勝・清水良彦・裏 悦次・米田祐紀

新得畜試研究報告 13.19-29(1983)

ヘレフォード去勢牛32頭を用いて,放牧利用の肥育方式における産肉性,枝肉形状及びと体構成の推移を,12か月齢から26か月齢まで2か月間隔で調査した。日増体量は舎飼育成期が約0.6kg,放牧育成期が約0.7kg,舎飼肥育期が約0.8kgで推移し,26か月齢区の体重は594kgとなった。
枝肉量は体重の増加にほぼ比例して増大した。枝肉歩留りは舎飼育成期に低かったが,その後増大し,22か月齢区以降では62%程度となった。枝肉形状のうち枝肉の長さは育成期の増大が著しく,枝肉の幅,厚みは肥育期の増大が著しかった。
第11-第12助骨間における胸最長筋断面積は14か月齢区の46cm2から24か月齢区の69cm2 に増大した。正肉量は枝肉量の増大にほぼ比例して増大した。この正肉量の増大を部位別にみると,肥育期におけるトモバラの増大が著しく,24か月齢区で枝肉量の約15%となった。逆にモモの割合は減少傾向を示した。ロース部構成を用いたと体構成において赤肉割合は月齢とともに減少傾向を示し,20か月齢以降急減した。一方,脂肪割合は18か月齢区以降急増する傾向を示した。骨に対する赤肉の比は18か月齢区以降あまり変化せず,おおよそ3.2となった。