脱水でん粉粕給与によるヘレフォード去勢牛の肥育

新名正勝・裏 悦次・清水良彦

新得畜試研究報告 14.9-14(1985)

 秋生れのヘレフォード去勢牛8頭を2区分し,1群には体重比1.6%の配合飼料を給与し,乾草を自由採食させ,肥育末期3か月間はビートパルプペレットを1日1頭当り3kg給与して飼養した(対照区)。他の1群には乾草およびビートパルプを対照区と同様に給与し,脱水でん粉粕は自由採食させて,対照区と同程度の増体になるよう配合飼料を制限給与した(試験区)。約8か月間舎飼肥育後,全牛を同時にと殺し,枝肉および正肉調査を実施した。
 8か月間の日増体量は,対照区が1.07kg,試験区が1.01kgであった。枝肉歩留りは対照区の58.9%に対して,試験区が59.6%と若十高く,ほぼ同程度の枝肉生産となった。枝肉格付,正肉歩留りは両区間に差異がなかった。
 この結果,試験区は1日平均21kgの脱水でん粉粕を採食することによって,対照区より配合飼料を0.8tおよび乾草を0.7t節減することができた。これは対照区の配合飼料採食量の56%および乾草採食量の64%に相当した。
 現在のところ脱水でん粉粕は非常に安価であり,低コスト牛肉生産を進める上で当面貴重な飼料と考えられる。