とうもろこしサイレージの切断長がめん羊と乳牛による消化率に及ぼす影響

出岡謙太郎・坂東健・岡本全弘・原 悟志

新得畜試研究報告 14.15-20(1986)

 とうもろこしサイレージの切断長が消化率に及ぼす影響をめん羊と乳牛を供試して検討した。黄熟初期のとうもろこしを設定切断長4.8,9.5および25.4mmの3段階で細切,収穫しサイレージを調製した。これらを3×3ラテン方格法に従い,去勢雄めん羊,乾涸牛各3頭に給与した。供試家畜は同一畜舎内で飼養した。サイレージの乾物給与量は50g/kg0.75とした。畜種を結合因子として,めん羊,乳牛それぞれの方格をこみにして分散分析した。
 切断長と畜種との交互作用は有意ではなく,黄熟初期に調製したとうもろこしサイレージでは,切断長の差異はめん羊と乳牛の消化率の差異に影響を及ぼさないことが示された。切断長間の比較では,でんぷん消化率とDCP含量は4.8および9.5mm が25.4mmより高かった。粗繊維消化率は切断長が短かくなると低下した。畜種間の比較では,乾物,NFE,粗繊維,でんぷんおよびエネルギーの消化率ならびにTDNおよびDE含量はめん羊のほうが高かった。