ヘレフォード雌牛の体重と体各部位測定値を用いた主成分分析による牛体特性値の評価

細野信夫

新得畜試研究報告 14.27-35(1985)

 ヘレフォード輸入雌牛100頭をその導入年度によりI群27頭(1961-1963年)II群30頭(1968-1972年)およびIII群 43頭(1979年以降)に区分した。生産雌牛196頭は輸入雌牛の導入年度区分に従って生産したものをI群108頭,II群81頭,III群7頭に区分して用いた。
 輸入雌牛は36か月齢,生産雌牛は生時,1.3.6.8.12と18か月齢の体重と体格11 部位測定値を用いて主成分分析を行った。
 第1主成分は両群のすべての部位において 0.3前後の正の係数を示すことから大きさの因子,第2主成分は体高,十字部高等が負,胸幅,腰角幅等が正の係数を示し形の因子であることが認められた。体高,十字部高の因子負荷量は第1と第2主成分でその特性の重みがよく説明された。つづいて説明割合の高かったのは胸囲と体重であった。
 主成分スコアの散布図から,III群の牛体の大きさはI群,II群よりきわめて大きく,肥り具合等については群間に差がなかった。
 以上の結果から,輸入雌牛および生産雌牛の牛体の大きさは導入年度により差が認められたが,形には大きな変化が認められなかった。