非線形発育モデルの当てはめによるホルスタイン雌牛の副次部位の発育様相把握

西村和行・峰崎康裕・塚本 達

新得畜試研究報告 14.41-48(1985)

 乳牛用では体格と産乳能力の関連性が大きくないという指摘がある。一方,成長過程における体格は,将来の体格の予測に重要であり,若齢時選抜の主たる指標となり得る。本来,発育とは連続的なものであり,発育測定値は個体の発育様相を示す情報の一部分にすぎない。
そこで,発育様相を表わす形質が育種的選抜指標となり得るか否かを考慮する必要がある。著者らはすでに乳牛用体格の一般的12部位についての発育基準を検討したが,巷説には脊線,特に腰長(二の脊)および仙長(三の脊)など体格部位の均り合いと生産性の関連性を云々する向きがある。
そこで,本報告では,今後,それらの関連性を検討する資料とするため体格部位の均り合いを表わす要因となる副次的部位の発育様相について検討を加えた。