乳牛群における初産次受審高等登録牛の泌乳能力と体格得点・体格測定値間の関係

西村和行

新得畜試研究報告 15.29-34(1986)

 新得畜試のホルスタイン高等登録牛集団における泌乳形質,体格測定値および体格得点に関する遺伝パラメータを47頭の種雄牛を用いて昭和40年から昭和56年までに生産された雌牛299頭の記録により推定した。
 変動因として,種雄牛と分娩季節を取り上げ,分散分折はHENDERSONの方法III(1953)により行った。最小二乗平均値は,乳量,乳脂量および乳脂率でそれぞれ 4.903,10kg,183.57kg,3.76%であり,分娩月齢は 27.36か月であった。体格測定値は体高,尻長,腰角幅,胸囲および体重でそれぞれ140.00cm,52.73cm,54.38cm,193.03cm,564.42kg,また,体格審査得点は,一般外貌,乳用牛の特質,体積,乳器および最終審査得点で各々78.55,78.97,78.44,78.07,78.46であった。
遺伝率は,やや過大に推定され,遺伝相関係数は,泌乳形質と乳器得点との間でやや高い値を示したが,体格審査得点はあくまで審査時点のものであり,泌乳期間の環境要囚を含む泌乳能力との関係を明示することは困難であった。