混合飼料の可消化養分含量の乳牛とめん羊による実測値と計算値の比較

出岡謙太郎・伊東季春・岡本全弘・原 悟志

新得畜試研究報告 15.35-39(1986)

 とうもろこしサイレージと乾草を主な原料として調製した混合飼料について,可消化養分含量の実測値と計算値との比較,および実測値の乳牛とめん羊との比較を行った。混合飼料は,とうもろこしサイレージ,乾草,配合飼料,大豆粕,ミネラル・ビタミン剤を乾物で:5:1の割合で混合したものである。
乾涸牛と去勢雄めん羊各4頭を供試し,混合飼料,とうもろこしサイレージ,乾草,配合飼料および大豆粕について消化試験を実施した。乾草は細切して供拭した。混合飼料,とうもろこしサイレージおよび乾草は単独で給与した。配合飼料と大豆粕は乾草を71%併給し,乾草に由来する分を差し引いて消化率を求めた。乾物摂取量は乳牛で体重の1.0~1.1%,めん羊で1.3~1.4%とした。
 混合飼料の可消化養分含量について,実測値と,各原料の消化試験で得られた値から求めた計算値とを比較すると,実測値は計算値よりも,DCP含量で低く,TDN含量で高い傾向が認められた。
また,混合飼料の畜種間の比較では,乾物,粗脂肪,粗繊維の各消化率およびTDN含量は乳牛のほうが高かった。混合飼料の可消化養分含量は給与対象畜種を供試し実測することが望ましいと考えられた。