すす紋病罹病トウモロコシ葉における飼料成分の変化

山川政明・井澤 弘

新得畜試研究報告 15.51-53(1986)

 寒冷地で栽培されているトウモロコシに発生する病気のなかでもすす紋病〔Exserohilum turcicum(PASSERINI)LEONARD et SUGGS 〕は古くから重要病害とされ,本病と子実収量との関係についての報告がある。
 しかし,本病が,近年作付面積が増加しているサイレージ用トウモロコシに及ぼす影響については,子実のほか茎葉にも検討を加えた飼料価値という観点から明らかにする必要があるが,このことに関する報告は見当たらない。
 トウモロコシが本病に罹病すると,その葉には特徴的な大型病斑が発生する。この病斑は罹病程度が進展すると融合してついには葉を枯死させる。病斑部では病原菌によって細胞が破壊され,水溶性の細胞内物質は雨水によって流亡したり,病原菌の栄養源として利用されたりして減少していることが予想される。当然,子実においても収量のほかにも何らかの影響を受けているものと予想される。
 著者らは,以上の点を明らかにする第一段階として,本病に罹病したサイレージ用トウモロコシの葉の飼料成分について検討したところ,本病による影響を示唆する結果が得られたので報告する。