赤外線分析法で測定した乳成分による牛乳のエネルギー含量の推定

原 悟志・坂東 健・小倉紀美・黒澤弘道・中辻浩喜

新得畜試研究報告 16.31-34(1988)

 乳牛の産乳能力および飼料の泌乳効果を比較するには,成分組成の異なる牛乳を一つの指標により標準化する必要があり,その最も適切な指標は牛乳中の総エネルギー量である。しかし,牛乳のエネルギー含量の測定は,多くの時間と労力を要することからあまり行われず,その代わりに乳成分組成から牛乳のエネルギー含量を推定する方式が用いられている。
従来は,牛乳分析においても多くの労力を要したが,近年の赤外線牛乳分析器の普及により迅速に各種牛乳成分を容易に測定することが可能となったことから,牛乳の脂肪率のみならずその他の成分についてもパラメータとして取り入れることが容易になってきた。
 本報告は,赤外線牛乳分析器を用いて測定した各種の乳成分含量と実測した牛乳のエネルギー含量の関係から牛乳のエネルギー含量の推定式を導くとともに,既往の推定式と比較しその適応性について検討した。