乾草または低水分牧草サイレージを組合せたトウモロコシサイレージ主体混合飼料の泌乳牛における飼料価値

出岡謙太郎・岡本全弘・原 悟志・伊東季春

新得畜試研究報告 17.1-6(1990)

 同一原料草から調製した牧草または低水分牧草サイレージのそれぞれを,トウモロコシサイレージおよび濃厚飼料と組み合わせて混合飼料を調整し,混合飼料の粗飼料構成の違いが栄養価,飼料摂取量,乳量および乳組成に及ぼす影響について検討した。混合飼料の構成割合(乾物)は,乾草または低水分牧草サイレージ24%,トウモロコシサイレージ47%,配合飼料24%および大豆粕5%とした。飼養試験はホルスタイン泌乳牛8頭を用い,1期21日間の反転試験法により実施した。
 混合飼料の乾物中DCPおよびTDN含量は,乾草を用いた場合では,それぞれ8.7および65.4%,低水分牧草サイレージを用いた場合では,それぞれ8.3および64.8%であった。
 乾物摂取量の体重に対する割合,DCPおよびTDN摂取量は乾草を用いた方が有意に高い値を示したが,その差は小さく,乳量および乳組成は処理間に差異はほとんど認められなかった。
 トウモロコシサイレージ主体混合飼料において組合せる粗飼料として,乾草の代わりに低水分牧草サイレージを利用しても乳生産に差はないものと考えられた。