泌乳牛のトウモロコシサイレージ主体飼養における窒素施肥量および刈取時期を異にする牧草サイレージの併給効果

坂東 健・出岡謙太郎

新得畜試研究報告 17.21-26(1990)

 トウモロコシサイレージ主体飼養において,室素施肥量(少肥および多肥)および刈取時期(早刈および遅刈)を組み合わせて調製した4種類の1番草サイレージの併給が飼料摂取量,乳量などに及ぼず影響についてホルスタイン泌乳牛8頭を供試してラテン方格法により検討し次の結果を得た。

  1. 牧草サイレージのDCP含量は早刈が遅刈より高く,かつ同一刈取時期では窒素多肥が窒素少肥より高かった。また,TDN含量は早刈が遅刈より高く,窒素施肥量の影響は認められなかった。
  2. 窒素多肥牧草サイレージの併給は窒素少肥牧草サイレージの併給に比べて,早刈において粗飼料からのDCP摂取量が有意に増加した。しかし,粗飼料からのTDN摂取量,乳量および乳組成には窒素施肥量の影響はほとんど認められなかった。
  3. 早刈牧草サイレージの併給は遅刈牧草サイレージの併給に比べて,いずれの窒素施肥量においても粗飼料からのDCPとTDNの摂取量が有意に多く,また窒素少肥においては4%FCM量,乳全固形分率および乳脂率が有意に高かった。