凍結保存した馬胚の移植による子馬の生産

山本裕介・南橋 昭・工藤卓二

新得畜試研究報告 17.63-66(1990)

 馬における凍結保存胚移植の最初の成功例は,1982年に YAMAMOTO et al.によって報告された。この研究ではWHITTINGHAM et al.がマウス胚の凍結保存のために開発した緩慢凍結・緩慢融解法が使用されたが,受胎率は27%と低いものであった。その後,SLADE et al. はめん羊や牛の胚において開発された急速凍結・急速融解法を馬胚に適用し,53%の受胎率を報告した。
 本試験においても,現在牛胚の凍結保存に広く使用されている急速凍結・急速融解法を用いて馬胚の凍結・融解を行い移植したところ,子馬が生産されたので報告する。