大麦ホールクロップサイレージ通年給与によるホルスタイン去勢牛の肥育

西邑隆徳・佐藤幸信・斉藤利朗・裏 悦次

新得畜試研究報告 17.67-70(1990)

 ホールクロップサイレージは肉用牛の肥育用飼料として,その調製利用に関する様々な検討がなされてきた。特に,トウモロコシは単位面積当たりの収量およびTDN含量が比較的高く,安定した高品質のサイレージが調製可能であり,トウモロコシサイレージの肥育効果については多くの研究報告がある。
しかし,北海道の一部の地域ではとうもろこしの栽培が不安定であり,これらの地帯にも適応できる飼料作物として,飼料用大麦の利用に対する関心が高まりつつある。大麦の調製利用に関する試験はいくつか報告されているが,肉用牛の肥育試験は少なく,その産肉性に及ぼす影響については十分に検討されていない。
 本試験では,ホルスタイン去勢牛を用いて,肥育期に大麦ホールクロップサイレージを給与し,その増体成績および産肉性に及ぼす影響について濃厚飼料多給方式と比較検討した。