泌乳牛のトウモロコシサイレージ主体飼養時における濃厚飼料割合の違いと重曹添加が乳生産ルーメン内性状および消化率に及ぽす影響

中辻浩喜・原 悟志・黒澤弘道・森 清一・小倉紀美

新得畜試研究報告 18.21-29(1991)

 トウモロコシサイレージ主体飼養時の繊維質不足時に乳脂率を正常に維持するための重曹添加効果について検討する目的で,濃厚飼料50%および70%(乾物換算)でそれぞれ,重曹を添加しないもの,重曹を1.5%添加するもの,計4種類の飼料を用い,4×4ラテン方格法に基づき,泌乳試験(12頭)および消化試験(4頭)を行なった。
 乳脂率は,繊維質含量が要求量を満たしている濃厚飼料割合50%飼料では重曹添加の有無による差はなかったが,繊維質不足の濃厚飼料70%飼料では,重曹添加でやや高い傾向にあった。乳量,FCM生産量とも,重曹添加の有無による有意な差は認められなかった。
pH,NH3-N濃度とも.重曹添加の有無による有意な差は認められなかった。総VFA濃度,酢酸濃度,プロピオン酸濃度およびAP比とも,重曹添加の有無による差は有意ではなかったが,濃厚飼料割合50%飼料,70%飼料,いずれも重曹添加でやや高い傾向にあった。飼料成分消化率は各成分とも,重曹添加の有無による有意な差は認められなかった。