冬期屋外肥育における濃厚飼料の給与量が産肉性に及ぼす影響

西邑隆徳・佐藤幸信・斉藤利朗・田村千秋・裏 悦次

新得畜試研究報告 18.37-45(1991)

 平均月齢21か月齢のヘレフォード去勢牛16頭を供試し冬期無畜舎による仕上げ肥育期の濃厚飼料の給与量が産肉性に及ぽす影響について牛舎内肥育を対照に比較検討した。試験期間は,1988年11月21日から1989年3月31日までの131日間であった。
屋外で濃厚飼料を乾物で体重比0.8%給与する屋外0.8%区,屋外で濃厚飼料を乾物で体車比1.4%給与する屋外1.4%区および牛舎内で濃厚飼料を乾物で体重比 0.8%給与する対照区とを設けた。各区とも乾草は1日1頭当たり 1.0kg給与し,トウモロコシサイレージは自由採食させた。
 乾物摂取量は,対照区に比べて屋外0.8%区は116%,屋外1.4%は133%であり,TDN摂取量では,対照区に比べて屋外0.8%区は114%,屋外1.4%区は139%であった。肥育終了時体重および日増体量は,屋外0.8%区で579kg,0.92kg,屋外1.4%区で614kg,1.24kg,対照区で616kg,1.24kgであり,屋外0.8%区の日増体量は屋外 1.4%区および対照区に比べて有意(P<0.05)に低かった。
1kg増体に要したTDN量は,屋外 0.8%区で9.66kg,屋外1.4%区で8.82kg,対照区で6.31kgであり,対照区に比べて屋外0.8%区では153%,屋外1.4%区では140%と屋外肥育は牛舎内の肥育に比べて飼料効率が劣った。枝肉形質および胸最長筋の理化学的性質については,屋外肥育と牛舎内肥育との間にほとんど差はみられなかった。