トウモロコシサイレージ主体混合飼料における粗飼料と濃厚飼料の比率並びに粗蛋白質含量が高泌乳牛の泌乳前期における飼料摂取量と乳生産に及ぼす影響

坂東 健・出岡謙太郎・原 悟志・森 清一・南橋 昭

新得畜試研究報告 18.47-58(1991)

 ホルスタインの高泌乳牛36頭を供試して,トウモロコシサイレージを主体とする粗飼料と濃厚飼料の比率(乾物)を80:20,65:35および50:50の3処理,全飼料中の粗蛋白質含量(CP,乾物中)を13%および16%の2処理として組み合わせた6処理の混合飼料を分娩後22週間自由採食させて飼料摂取量,乳量,体重などに及ぼす影響について検討した。
混合飼料のTDN含量は粗飼料と濃厚飼料の比率が80:20,65:35および50:50で,それぞれ67,71および74%であった。粗飼料に対する濃厚飼料の比率が高まるにつれて乾物摂取量と4%FCM量は増加する傾向が認められたが,処理区間の差は有意でなかった。
 TDN摂取量,牛乳のSNF率および蛋白質率並びに日増体重も濃厚飼料の比率が高まるにつれ向上し,80:20区と50:50区の差は有意であった。一方,CP16%区は13%区に比べて乾物,DCPおよびTDNの摂取量,4%FCM量が有意に多かった。疾病の発生状況および繁殖性では処理による特定の傾向は認められず,血液性状はいずれの処理区においても正常値の範囲にあった。
 以上,高泌乳牛の泌乳前期に給与するトウモロコシサイレージ主体混合飼料の粗飼料:濃厚飼料の比率は65:35から50:50が適当でありCP含量では16%が13%より優ることが認められた。