泌乳牛のトウモロコシサイレージ主体飼養時における繊維質摂取不足と乳脂率の関係

中辻浩喜・原 悟志・黒澤弘道・小倉紀美

新得畜試研究報告 18.73-77(1991)

 トウモロコシサイレージを主体粗飼料として給与する場合,併給する牧草サイレージや乾草が刈遅れのものであったり,品質の悪いものであると,その採食量は極端に減少し,摂取飼料の大部分を濃厚飼料とトウモロコシサイレージで占めることになり,繊維質不足に陥りやすい。
飼料中の繊維質含量が減少すると,反芻時間の短縮に伴う唾液分泌量の減少により,ルーメン内pHおよび酢酸濃度:プロピオン酸濃度比(AP比)の低下が起こり,乳脂率が低下することが知られている。
 そこで本報告では,日常管理の中で行なっている牛乳およびルーメン内容液のサンプリング・分析結果から,泌乳牛のトウモロコシサイレージ主体飼養時における繊維質摂取不足と乳脂率の関係について検討した。