十勝地方における飼料用大麦とチモシー・アカクローバとの同伴栽培法

佐竹芳世・澤田嘉昭・竹田芳彦

新得畜試研究報告 19.19-27(1992)

 日本で初めての飼料用大麦(Hordeum vulgare L. )品種「あおみのり」とチモシー(Phleum pratense L.)・アカクローパ(Trifolium prantense L.)との同伴栽培において播種当年の乾物収量を確保しつつ,牧草を安定的に定着させることを目的として,「あおみのり」の播種量,播種時期,1番革刈取時期,播種床造成時期および窒素施用量などについて検討した。同伴栽培では播種当年の乾物収量を増収させ,雑草の発生を抑制することができた。
しかし,「あおみのり」は同伴した牧草の生育も抑制した。「あおみのり」の他草種を抑制する効果は雑草で大きく,チモシーおよびアカクローバへの影響はそれほど大きくないと考えられた。同伴栽培では大麦播種量は10a当たり5kg以下とし,播種はできるだけ早く行い,1番草は大麦の乳熟~糊熟期に刈取り,基肥窒素は標準より10a当たり2kg多くし,1番草刈取後の室素追肥は10a当たり2kgとすることが有効であった。