過剰排卵処理牛から回収した卵の品質構成

山本裕介・南橋 昭・陰山聡一・森安 悟・伊東季春

新得畜試研究報告 19.39-42

 過剰排卵処理を供卵牛に施すことにより,1回の採卵で多数の卵を回収することができる。しかしながら,回収される卵には様々な品質のものがみられ,通常いくつかのランクに分類される。
そしてこの品質ランクの良否によっては,卵の移植,凍結・融解,切断2分離等の成績が大きく左右される。計画的に高品質の卵を確保するには,過剰排卵処理により回収される卵の品質構成について一般的な傾向を正確に把握しておくことが重要であるが,回収される卵の品質構成は卵数と同様に個体間あるいは個体内でのばらつきが大きいため,多くの採卵成績を対象としなければ信頼性の高い情報を得ることはできない。
 北海道立新得畜産試験場では6年間で延べ798頭と,一場所としてはかなり大規模な採卵データを集積することができた。本報告ではその中から回収した卵の品質構成について検討した。