北海道和種子馬の生育初期における吸乳・採食行動ならびに姿勢

杉本 昌仁・本郷 泰久・川崎  勉

新得畜試研究報告 21.15-20

 北海道和種馬の生育初期における行動特性を調べる目的で,吸乳・採食行動ならびに姿勢について調査した。子馬2頭を供試した。供試馬は母子同一管理とし,自然哺乳させた。調査は子馬の生後1,3,5,9,15週齢に実施し,吸乳・採食行動ならびに子馬の姿勢について観察記録した。観察時間は6時から18時までの12時間とした。吸乳行動については秒単位で連続観察し,採食ならびに姿勢については10分間隔の点観察とした。
 6時から18時までの総吸乳時間は生育が進むにつれて減少し,1週齢では2頭でそれぞれ4,941秒と5,761秒,15週齢ではぞれぞれ1,179秒と735秒であった。1回当たりの吸乳持続時間は5週齢まで減少する傾向が見られたが,5週齢以降はおよそ60秒台で推移した。1時間当たりの平均吸乳回数についても減少する結果となった。吸乳行動については明確な周期性が見られず,どの時間帯でも観察された。採食時間については1週齢から15週齢へと増加する傾向が見られ,吸乳時間と逆の関係になることがうかがわれた。姿勢については,いずれの観察時においても立位の頻度が最も高かった。