育成期における粗飼料給与量がホルスタイン種去勢牛の飼料摂取 量、発育、ルーメン内容液性状および枝肉成績に及ぼす影響

八代田千鶴・川本哲・杉本昌仁・平井綱雄・小原潤子・ 松井義貴・及川学・佐藤幸信・宮崎元・草刈直仁

新得畜試研究報告 23.10~16

 育成期における粗飼料給与量がホルスタイン種去勢牛の飼料摂取量、発育、ルーメン内容液性状および枝肉成績に及ぼす影響について検討した。3カ月齢の去勢牛6頭を供試した。8ヵ月齢までの育成期に、濃厚飼料を定量給与し粗飼料を自由採食させる粗飼料多給区(HAY区)と粗飼料を制限し濃厚飼料を自由採食させる濃厚飼料多給区(CONC区)の2処理を設定した。9ヵ月齢から20ヵ月齢までを肥育期とし、飼養管理は同一の処理とした。飼料摂取量、体重・体高・十字部高、ルーメン内容液性状および枝肉成績を調査した。

 飼料摂取量は、育成期中はCONC区の方が有意に多かったが(P < 0.01)、肥育期では両区で差はなかった。育成終了時の体重および期間中の平均日増体量はCONC区の方が有意に高かったが(P < 0.01)、肥育期中の平均日増体量は差がなくなった。育成期におけるルーメン内容液のpHはHAY区の方が高く(P < 0.01)、総VFA含量はHAY区の方が少なかった(P < 0.01)。A/P比はHAY区では月齢の進行にともない、2.2から4.8まで増加したが、CONC区は1.O前後であった。枝肉重量はCONC区の方が大きかったが、バラ部厚およびロース芯面積は、HAY区の方が大きい傾向にあった。

 育成期から濃厚飼料を多給した場合、粗飼料多給に比べ育成期中の発育がよく枝肉重量も大きい傾向にあったが、肉質は粗飼料多給の方が良い傾向にあった。