03-13 淡色黒ボク土(03E)

(ローム質褐色火山性土)

網走管内女満別町

 腐植層(表土)が薄く、下層土が褐色のため褐色火山性土とも言われます。北見から美幌、網走にかけての台地に見られるこの種の土壌は、十勝管内のものに比べるとリン酸固定力はあまり高くなく、火山灰土壌としての性質が弱いため、褐色森林土に分類される場合もあります。
 この断面は、約3万年前に屈斜路カルデラから流れてきた軽石流堆積物を母材とする土壌で、表層にはより新しい時代の降下火山灰が少し混入し、腐植が集積しています。下層土は軽石流堆積物が風化し、黄色の粘質層になっていますが、さらに下層は砂質です。保水性は高いのですが、この地域は降水量が少ないため注意を要します。下層土の粘土化が進んだり、堅く締まってくると透排水性が悪化することもあり、心土破砕などの排水対策を必要とします。リン酸吸収係数はあまり高くなく、通常の肥培管理を行う上で、土壌化学性に問題は少ないと思われます。