03-14 淡色黒ボク土(03E)

(火山放出物未熟土)

渡島管内鹿部町、野草地、1991

 これから以降の黒ボク土は、いわゆる粗粒火山灰土壌で、北海道方式の分類では火山放出物未熟土と呼ばれています。最近1000年以内に噴火した、各種粒径の軽石、あるいは灰からなる新しい土壌ですが、下層には古い火山灰や沖積、洪積土壌が
出現することもあります。リン酸固定力は弱いですが保水性、保肥力が劣り、養分も乏しい土壌です。改良策は、堆きゅう肥などの投入、石灰、リン酸質資材の施用の他、下層土の理化学性が良好の場合は、混層耕を行います。この地域では草地、畑地として利用されています。
 この断面は駒ヶ岳系の粗粒火山灰(大小の粒径の軽石)からなる、非常に新しい土壌です。表層0-20cmの軽石層は恐らく駒ヶ岳a層(1929年噴火)で、20-80cmは駒ヶ岳c1層(Ko-c1,1856年噴出,上部は弱い腐植層)、80cm以下はKo-c2層(1694年,最も大規模な噴火で遠く根釧地方まで分布,上部は腐植層)で、c1,c2層はいずれも軽石流堆積です。