03-3 厚層多腐植質黒ボク土(03A)

(厚層黒色火山性土)

十勝管内清水町御影

 腐植含量の非常に多い、かつ腐植層も厚い風化の進んだ火山灰土壌です。多量の腐植の集積は湿潤な気候と、腐植を集積し易い火山灰の性質などによるものと考えられています。物理性は良好ですが、リン酸固定力が強く、微量養分が欠乏し易い点に注意が必要です。改良策は、石灰、リン酸など資材の施用、堆きゅう肥など有機物の投入です。この地域では畑地、草地として利用されています。
 この断面は異なる複数の火山灰層からなり、樽前b層(0~28cm、1667年噴出),同c層(28~43cm、2500~3000年前噴出),および同d層の腐植層(43~53cm、8000~9000年前噴出)までが連続した腐植層となっています。樽前d層の非腐植層(53~72cm)は、赤褐色の特徴ある層で、腐朽が進んでやや粘土化した軽石からなっています。さらにその下層は恵庭a層(72~120cm、1.5~1.7万年前)、支笏降下軽石Spfa1層(120cm以下、3.1~3.4万年前)と累積しています。