04-2 淡色多湿黒ボク土(04E)

(湿性火山放出物未熟土)

胆振管内厚真町美里、水田、1990

 湿地(泥炭地)に粗粒火山灰が堆積してできた土壌で、胆振管内に多く見られ、石狩、空知にも分布しています。改良策としては、暗渠排水の整備が基本で、粘土客土も行われています。厚真から鵡川にかけてはこの粗粒火山灰の水田が広く分布しています。
 この断面は、表層25cmはやや粘質で、粘土客土が含まれています。以下25cm~90cmまでは樽前系の厚い粗粒火山灰層(Ta-b)で、1667年に大爆発を起こし数回に分かれて各種の粒径の砂、軽石が降下堆積したものです。また、湿性の証拠として、地下水が上下することによる斑紋(鉄さび)が縞状に見られます。90cm以下は粘土混じりの低位泥炭層で、以前は泥炭地であったことを示しています。このあたりは今から数千年前の、いわゆる縄文海進の時代に海となり、その後地球の寒冷化に伴って海が後退した後に広く湿地帯として残ったものです。