11-1 細粒暗赤色土(11A)

(暗赤色土)

後志管内共和町、普通畑、1993

 丘陵地にある粘質で赤味の強い、古い土壌で、安山岩質の火砕岩(従来は集塊岩と呼ばれた)からなっています。赤色の土壌は主に西南日本に多く、北海道では分布が局地的で珍しい土壌といえます。上川に多く、空知、宗谷、後志、網走管内にも見られます。後志管内には共和町の他小樽市にも分布しています。前述の灰色台地土やグライ台地土よりは乾性の(排水の良い)土壌ですが、粘質で堅いため、暗渠排水や心土破砕などが有効です。この地域では畑地として利用されています。
 この断面は、下層土の最も赤味の強い部分の色が5YR5/8です。赤味の強い色は鉄の酸化物が多いためで、これは火山活動による熱の作用でできたものとされています。この他に、非常に古い時代の熱帯気候条件下で生成された赤色土が、化石的土壌として温存されて現在に至っているものもあると考えられています。