12-1 細粒褐色低地土,斑紋なし(12A)

(褐色低地土)

空知管内長沼町中央農試、大豆育種ほ場、1988

 沖積土壌のうち最も排水のよいのが褐色低地土で、細粒質のものは十勝、上川、留萌、網走に多く分布します。新しい土壌のため、表土に腐植は少ないですが、塩基類は豊富です。同じ沖積の灰色低地土やグライ土に比べると、地下水位は低く、排水良好の土壌ですが、粘質のため砕土性が劣り、表面排水が不良になりがちです。改良策として、暗渠排水や心土改良耕なども有効です。この地域ではタマネギ畑、水田として利用されています。
 この断面は、夕張川流域の粘質の沖積土壌です。表土の腐植含量は少なく、苦土含量が全層にわたって非常に多い特徴があります。これは夕張川の上流部に蛇紋岩地帯が有るためです。このため、塩基飽和度やPHも高い値となっています。ただし、第2層(15-30cm)は非常に硬くて透水性が悪く、これがほ場の排水性を低下させていると思われます。65cm以下の層は硬度16mmで柔く、透水性も良好となっています。