Q.1)
北海道の農耕地にはどのような種類の土壌がありますか。また、全国的にみるとどのような特徴がありますか。ごく大まかに説明して下さい。

A.1)
 北海道における農耕地土壌の種類別面積割合を表1に示します。これは、農水省がわが国の農耕地土壌の実態を明らかにするために全国の都道府県の農試と共同で行った「地力保全基本調査」のデータに基づくものです。
 土壌の分類名(土壌の名称)については後で詳しく説明しますが、低地土は沖積土(壌)とも呼ばれ、河川の流域に分布している新しい土壌の総称です。台地土は洪積土(壌)とも呼ばれ、台地や丘陵地・山地にある古い土壌を包括した呼び名です。黒ボク土は、北海道で言う火山性土(火山灰土)に相当するもので、火山灰土壌の総称として全国的に使われています。
 北海道における農耕地の土壌の種類は、黒ボク土(火山性土)、低地土、台地土、泥炭土の順に多く、黒ボク土と低地土でおよそ70%を占めています。乾湿(土壌の排水の良し悪し)の区分では、黒ボク土と台地土では乾性の割合が多いが、低地土では乾湿の割合がほぼ同じになっています。なお、湿性の台地土ではグライ台地土は少なく、灰色台地土が多い特徴があります。
また、表2、3に全国集計と北海道との比較を示します。
 土壌別面積を全国平均と比べてみますと、北海道では低地土の割合が低く、黒ボク土や泥炭土の割合が高いこと、また、台地土の割合はほぼ全国平均に等しいこと、などが分かります。また、日本の耕地として利用されている泥炭土の約40%が北海道に(黒泥土を除く純粋な泥炭土としては約60%)、黒ボク土のうち約25%が北海道にあることになります。台地土は全体として特に多いわけではありませんがが、灰色台地土(北海道では一般に重粘土とよばれている)はそのほぼ半分の面積が北海道にあり、特徴的な土壌の一つとなっています。
 表4には、もう少し詳しくみるために、水田(転換畑を含む)とそれ以外(畑・草地・樹園地)の2グループに地目区分し、さらに、土壌区分として、粘土質のものと礫質もの、あるいは、乾性のものと湿性のもの(黒ボク土の場合)に細分して整理してみました。その結果、畑地は黒ボク土、台地土に多く、水田は低地土、泥炭土に多く分布しており、特に粘性の強い低地土で水田利用の割合が高いことが示されています。

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