Q.32)
自分で土壌調査をして土壌分類を決めるのは非常に難しそうですが、どうすれば良いのでしょうか。何か分かりやすい検索表はありませんか。あるいは、調査データを入力すれば自動的に分類してくれるパソコンのソフトはありませんか。

A.32)
 土壌調査や分類は多くの知識や経験を要するため、良く「職人芸」と言われます。土壌分類を正確に行うには土壌断面調査や分析値をもとにして検索していくわけですが、かなり難しいものです。まして、土壌分類体系自体が必ずしも論理的に完全ではありませんので、さらに困難になります。しかしこれからは、もっと分かりやすくシステム化し、マニュアル化していかなければならないでしょう。
全国方式については、その分類体系は実際のところ、全国の代表土壌断面を参考にして体系化したもので、土壌群や土壌統群の定義は明確ではありません。従って、土壌群から全国土壌統までに至る体系的な検索表や検索プログラムはできていません。しかし、土壌統群のレベルでの検索プログラムは、改良課と中央農試が作った「土壌診断総合システム」(昭63年)に含まれており、断面調査項目について画面に従って入力してていくと、必ずどれかの土壌統群名が表示されるようになっています。また、農業環境技術研究所の研究者が、主に全国土壌統名の同定を目的にしたパソコンで動く検索プログラムを発表しています。これは、腐植、土性、土色、礫層など15の調査項目を入力していくことにより分類名が表示されるものですが、320ある全国土壌統名のどれにも当てはまらない場合もあるということです。プログラムの善し悪しよりも分類体系の不完全さが示されているのかもしれません。
 北海道方式については、全国方式とは異なって分類の基準や定義がかなり明確にされており、大分類、中分類、小分類毎に詳しい検索表がついています。しかし、パソコンで動くプログラムは発表されていません。プログラムを作ることにより分類上の論理的矛盾が発見される可能性があります。
 また、アメリカの土壌タクソノミーについては、検索用のガイドブックが出されているほかに、パソコン(IBMーPC)で動く検索システムが公表されており、「目」以下「ファミリー」までの自動検索が可能となっています。この分類体系は膨大なため、自動検索システムの必要性は大きいものと思われます。

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