Q.8)
 土壌のでき方(洪積、沖積など)や地形(台地、丘陵地など)の用語について説明して下さい。

A.8)
 これらの用語については厳密な定義はありませんが、一応、以下のように理解しておいて下さい。

1)土壌のでき方(堆積様式または生成様式という)について

沖積:地質学で言う沖積世(正しくは第4紀完新世)の時代、つまり、今から約1万年前から現 在までの時代に、河川の氾濫などで土砂が堆積して出来た新しい土壌を言います。沖積地(沖 積平野)や扇状地の地形に分布し、低地土あるいは沖積土といいます。

洪積:地質学で言う洪積世(正しくは第4紀更新世)の時代、つまり、今から約200万年前か ら1万年前までの間に、当時の河川、湖沼、海底に土砂が堆積し、その後隆起(台地を形成) したまま、沖積世の時代には余り変化を受けない状態でできた土壌を言います。ただし、洪積 世に降り積もった火山灰からなる土壌は洪積には含めません。台地土あるいは洪積土と言いま すが、洪積世より古い時代(第3紀)に出来た土壌も含めて言うことが多いです。

残積:地質学で言う第3紀(約6500万年前~200万年前)、あるいはそれよりも古い時代 の岩石がその場で風化して出来た土壌を言います。山地や丘陵地の頂上部の斜面の地形に存在 し、残積土と言う場合もありますが、洪積土(台地土)に含めて言うことが多いです。
崩積)主に沖積世の時代に、山地、丘陵地、台地などの斜面の一部が土砂崩れなどを起こして、 斜面の下部に堆積して出来た土壌を言います。一般には洪積土(台地土)に含めることが多い のですが、低い台地に堆積している場合は低地土として扱っています。

風積:風の作用により運ばれた土砂が堆積してできた土壌を言い、実際には、火山の噴火により 火山灰や軽石が多量に堆積して出来た土壌と、海岸近くで砂が風に運ばれて堆積して出来た土 壌(砂丘地)の2通りがあります。ただし、洪積世の時代に風積した古い火山灰で、風化が進 み火山灰の性質が弱まっている場合には、その土壌を洪積土に含めることがあります。

集積:湿地に湿性植物の遺体が厚く積み重なって出来た土壌を言います。ヨシ、スゲ、ヤナギ、 ミズゴケ等の植物遺体が分解せずに堆積して泥炭土が出来ることを言います。

2)地形について
山地、丘陵地:普通に言う山のことで、両者とも傾斜~緩傾斜がありますが、丘陵地は標高が概 ね300m以下の低い山を言い、それより高いものを山地と呼んでいます。主に、第3紀の時 代に形成された地形です。

台地、段丘:洪積世に形成されたもので、一般に沖積平野より高い標高にある、緩傾斜~ほぼ平 坦な平野を台地あるいは段丘と総称しています。さらに、標高の異なる(形成された時代が異 なる)台地が階段状に存在している場合、それらを低位段丘、高位段丘などと区別して言う場 合もあります。なお、沖積世に形成された段丘も一部に存在します。

低地:河川流域の沖積地を一般に低地といい、湿地や干拓地を含めて言っています。平坦な地形 が普通ですが、扇状地は緩い傾斜を呈している沖積地です。

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