いちごの疫病          

 平成13年の秋から翌年春にかけて、道内各地で発生が見られた。
 はじめ地際部から出た根が褐変するが、しだいに根全体、葉柄に腐敗が進展し、全体が萎凋して立枯れる。地際部では内部に向かって褐変が進み、激しい場合には空洞化する。

 病原菌はフィトフトラ・ニコチアネ(Phytophthora nicotianae)とフィトフトラ・カクトラム(Phytophthora cactorum)の2種類が知られているが、今回の原因は後者である。本菌は1979年に静岡県で、果実を腐敗させる症状として初めて報告され、その後九州、近畿、関東地方で被害が拡大したが、1980年代からは疫病本来の症状である株腐敗の病原菌として関東、宮城県等出で被害を与えている。
 病原菌の生育温度は2〜32℃で、適温が25℃とされ、高水分を好むため、夏期に幼苗に発生しやすい。本圃での発病は発病苗の持ち込みによるものが多い。そのため発病の疑いのある苗は速やかに抜き取って処分する。発病畑ではしばらく栽培をしないなどの注意が必要である。

                            (中央農試総合防除科)

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