はくさいタネバエ             
 平成19年7月下旬、十勝支庁管内清水町で収穫されたはくさいの結球内部に食葉被害が発生した。被害株の結球上位部には、タネバエDelia platura (Meigen)の幼虫および蛹が1〜5頭程度認められ、外葉から心葉に向かって食害しながら侵入していた。8月上旬に現地の2ほ場(約1haおよび2ha)を調査した結果、収穫株の寄生率は70%〜90%に達していた。このような被害株に対する食害は外から20葉程度内部まで達していたため、生食向けの商品として出荷できるものは全くなく、残りのわずかな心葉部分を加工用とせざるを得なかった。加害は7月下旬収穫の作期以降、8月中旬収穫の作期まで続き、この期間の減収被害は甚大であった。
 本種は通常、地表に産卵し、作物の地下部を食害する土壌害虫であり、地上部を加害することは少ない。特に生育後期の作物において、地表から離れた茎葉の上位部を加害するのは稀な事例であると考えられる。なお、平成18年には十勝支庁管内鹿追町でも8月中旬収穫の作期で同様な食害が発生していた。また、空知支庁管内長沼町の中央農試ほ場においても、平成16年7月下旬に収穫したはくさいで結球部内の葉に食害を確認している。
(十勝農試・十勝農業改良普及センター西部支所)

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