概要・沿革(見学のしおり) PDF版


    沿革・概要

●試験場の役割と研究方向

全道的な視野で酪農に関する総合的な試験研究を行い、環境に配慮した低コストで安全・高品質な牛乳の生産技術の開発を進めています。具体的には、飼料自給率向上のための品種改良、草地管理、飼料調製、乳牛飼養などの生産技術や家畜ふん尿の処理・利用の技術開発に取り組んでいます。 同時に、釧路・根室圏を対象に、地域に密着した試験研究を行うとともに、新しい技術の実証と普及を進めています。


●沿革

1927年(昭和2年)、中標津町の現在地に国費によって北海道農業試験場根室支場が設置され、根釧原野の農業開発に必要な試験研究を行うこととなりました。1950年(昭和25年)、農業試験研究機関の整備統合ならびに国公立分離により、根室支場は北海道立農業試験場根室支場となり、さらに道立農試の整備強化を目的に1964年(昭和39)に組織機構改編が行われ、根室支場は根釧農業試験場と改称されました。そして、2010年(平成22)に地方独立行政法人となり、現在に至っています。

1910年
(明治43年)
野付郡別海村に北海道庁根室農事試作場、厚岸郡太田村に同釧路農事試作場が設置される。
1927年
(昭和2年)
第2期拓殖計画によって標津郡中標津町に北海道農事試験場根室支場が設置され、根釧原野の農業開発に必要な試験研究と調査を開始した。
1946年
(昭和21年)
中標津拓殖実習場の土地及び施設の移管を受けるとともに、将来根釧農業に占める畜産の重要性を考慮して、畜産施設が新設された。
1950年
(昭和25年)
農業関係試験研究機関の整備統合により、北海道立農業試験場根室支場となり、道費支弁機関(道立機関)となった。
1953年
(昭和28年)
北海道立根室馬鈴しょ原種農場が併置され、1957年(昭32)国費補助による馬鈴しょ育種指定試験地が全国的センターとして設置された。
1964年
(昭和39年)
11月道立試験機関の機構改革により、北海道立根釧農業試験場となった。
1968年
(昭和43年)
3ヶ年計画により道立農試の整備と近代化が行われ、庁舎の増改築、試験牛舎、温室などが整備された。
1969年
(昭和44年)
農業後継者の育成及び農業技術の研修施設として農業研修館が設置された(現在は廃止)。
1971年
(昭和46年)
専門技術員1名(畜産一般)が増員され、従来の1名(飼料作物)に加えて、普及部門が強化された。
1972年
(昭和47年)
馬鈴しょ育種指定試験が強化された。
1977年
(昭和52年)
専門技術員2名(経営1名、農業機械1名)の増員に伴い、専門技術員室が設置された。また、1982年(昭57)に生活改善専門技術員1名が配置された。
1978年
(昭和53年)
機構改革により病虫予察科は北見農試に統合され、作物科の作物係、酪農科の飼養係、環境衛生係及び経営係が廃止された。
1981年
(昭和56年)
1980年(昭55)を予備年として本年より道立農畜試の施設、備品の整備の10ヶ年計画が開始された。また、酪農検査所の廃止に伴い乳質改善関係の研究員が配置された。
1984年
(昭和59年)
機構改正により草地科及び酪農科が廃止され、酪農第一科、酪農第二科、酪農施設科、経営科が新設され、9科(課)1室体制となった。
1985年
(昭和60年)
農畜試の整備計画(前期)に基づき総合試験牛舎が新築されるとともに、乳牛が135頭に増頭された。
1986年
(昭和61年)
乳牛が増頭されたことに伴い、育成試験牛舎の大改築が行われた。
1988年
(昭和63年)
農業者との意見・情報交換のため根室・釧路支庁管内において移動農業試験場を開始した。
1990年
(平成2年)
地下に馬鈴しょ、根菜類などの貯蔵庫をもつ農産調査室が設置された。
1992年
(平成4年)
農業試験場の機構改革により研究部体制となった。また、胚移植施設が設置され、高泌乳牛の新規導入とともに酪農研究強化が図られた。
1994年
(平成6年)
道立農業・畜産試験場による大型プロジェクト研究「家畜糞尿利用技術開発に関する試験」を開始した。
1995年
(平成7年)
放牧研究を強化するため職員1名をニュージーランド国マッセイ大学に長期派遣した。土壌肥料関係の指定試験地の研究課題は新たに「湿原等水系への負荷低減のための草地管理技術の開発」となった。
1996年
(平成8年)
疾病に強い食用ばれいしょ「根育29号」が奨励品種となった。
1997年
(平成9年)
馬鈴しょ科(3名)が北見農業試験場へ移転した。
1999年
(平成11年)
先進国における糞尿処理利用ガイドラインの北海道への導入の可能性調査のため、英国及びデンマークへ職員2名を派遣した。
2000年
(平成12年)
機構改革により、酪農第1科、酪農第2科、土壌肥料科及び専門技術員室が廃止され、乳牛飼養科、乳牛繁殖科、乳質生理科、草地環境科及び技術普及部が新設されて2部9科(課)体制となった。
2003年
(平成15年)
現在地に研究庁舎と試験牛舎等の施設が新たに整備され、移転した。
2004年
(平成16年)
第一回根釧農試公開デーを開催した。 
2010年
(平成22年)
 
道内22試験研究機関を統合した地方独立行政法人が創設され、北海道立総合研究機構農業研究本部根釧農業試験場となる。それに伴う組織改編により3グループ(乳牛、草地環境、地域技術)体制となった。

2018年
(平成30年)

全道の草地酪農研究の中核拠点に位置づけられ、酪農試験場に改称となり、上川農業試験場天北支場が酪農試験場天北支場となる。 



●土壌・自然 

土壌は、摩周岳および雄阿寒岳の噴出物に由来する黒色火山性土である。作土は土性が粗く、かつ膠質物に乏しいため塩基置換容量の大部分は腐植に依存している。また、作物は土壌の保水性が高いため農期間に干害を受けることはまれである。冬期間は積雪が少なく、土壌凍結が甚しい。

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